テニスコートの種類を紹介

テニス初心者の間ではあまりよく知られていないといわれるものの、硬式テニスの試合で使われるコートには大まかに分けて3つの種類があります。錦織圭・大坂なおみの活躍により日本でも極めて高い注目を集めている四大世界大会(全豪・全仏・全英・全米)は、すべて同じタイプのコートで開催されるわけではありません。まず1月開催の全豪オープンと8月開催の全米オープンでは、ポピュラーなハードコート(hard court)で試合をする形になります。ちなみに、こちらはアスファルトまたはセメントの上に化学樹脂をコーティングしたタイプのコートです。

続いて、初夏開催の全仏オープンでは赤土(clay)でできたクレイコート(clay court)が使用されます。その他、四大世界大会の中でも特に有名で日本でも注目度が一番高い全英オープンで使用されるのは、天然芝コートを意味するグラスコート(grass court)です。同じ環境というわけではなくそれぞれのコートに特徴があるため、グランドスラムを達成するにはすべての種類に強くならないといけません。例えば土で出来たクレイコートにおいてはボールが高く弾むなどの理由で長いラリーになりやすく、試合に勝つには高いスタミナが必要です。グラスコート(天然芝コート)は衝撃吸収性が高くてボールが高く弾まないため、相手の速いサーブを確実に打ち返すレシーブ力の高さなどが求められます。

なお、ハード・クレイ・グラスという3種のほかにオムニコートという種類も有名です。こちらは芝系ながら、グラスコートが天然芝であるのに対してオムニは人工芝コートを意味します。

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